地政学とは、「地」理学と「政」治学を併せ持った考え方で、外交を伴う政治を考えるときにはその国や地域の地理的な考え方が入り込むため、それを考慮するとある程度の定型化ができる(ひいらぎやの理解)という考え方に基づいた学問です。
本書は、近現代の世界の動きをこの地政学の視点から解説しています。ひいらぎやは歴史は余り得意ではなかったので、位置から勉強し直すという意味でも世界の歴史の復習が出来、また、現代の各国々はそれぞれ地政学的に見てどのような性質をもっているのかについて学ぶことができました。この国はこういう地学的な特性をもっているから、それぞれのリーダーがこういうのは自然なことだったのかということも理解することができそうです。
なお、audiobook.jpの本書のリンクは「こちら」。既に有料化されているようです。タイミング大事ですね…。
しっかり理解するには難しすぎ。audiobook.jpで聞き流したのがちょうど良かった
以前の記事で書いたaudiobook.jpのメリットなどがありますが、今回新しく発見したのは、聞き流しているので、理解しなくてもどんどん次の話題に入っていけると言うことでした。
この本では詳細にいつだれがどうしたということを説明してくれているのですが、これを一つ一つ覚えなくてはいけないとか、あれ、この人何をした人だったかなとページを戻りながら読むのだとしたらきっと最後までたどり着かなかったでしょう。ひいらぎやの不勉強さもあるのですが、なかなか大変だと思います。
この本で理解すべきはここでいわれていることを完全に理解すると言うことでは無く地政学という考え方があり、それに従って各国の成り立ちやそして今後を考えることが出来るかもしれないという点でしょう。本当に気になったらあとから紙の本を買って確認すべきです。audiobookは文字が全くないので、正確に確認するには聞き取るしかありません。学校で習った「学習」をするには不向きですね。何度も何度も聞き返して脳内にすり込みたいような事であれば良いですけれど。
ちょっと気になったのは…
ちょっと気になるのは著者の偏った考え方がたまに漏れ出してきていて、それをこの本の中でいってしまうと本自体の信頼性がさがったりしそうだなということでした。客観的な事実と主観をしっかりと判断しながら聴くと良いと思います。そういう意味でも聞き流すくらいがちょうど良かったと思われる本でした。