audiobook.jp で聴いた本シリーズです。この本は無料枠の中にでてきたので、おお、かの有名なと思い聴いてみました。初版は昭和40(1970)年代のものですが、表現や時代背景が違うので少しそういったところで古さを感じはしますが、基本的な商売の考え方は変わらず、むしろ最近声高に叫ばれている要素がちりばめられています。
【audiobook.jp】 商売心得帖 著者 松下幸之助
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ひいらぎやはジョギングをしたり、車を運転している時間をつかって本を「聴いて」います。今回はその5冊目です。松下電器・Panasonicの創業者 松下幸之助氏の商売の心得帳です。audiobook.jpについては↓のエントリで紹介しています。
audiobook.jp。定額でオーディオブックを提供するサービスです。月額750円という価格で過去の名著から最近の本まで「聴く」ことができるのです。 本を「聴ける」オーディオブックを提供するサービスです。 自己紹[…]
世の中本質は変わらないのか松下幸之助氏の先見の明がすばらしいのか
この本を聴いていくと、商売の本質は変わらないのだなと言うことです。既に書いたとおりこの本の出版からはもう50年も経っていますが、最近言われていることも多くあるような気が強います。
以下のようなポイントがそれぞれ確かにと思うところでした。上から目線ですが…。
- 「世間は常に正しい」。売れない物はその理由がある。要するに顧客視点にしっかり立脚すること。
- 商品は嫁いでいくのと同じ。販売した先での様子も気にかける。
- 向いの店が価格を下げたからといって価格競争をしてはいけない。価格以上に「心」を上乗せして売る。
- お客さんから意見があったらそれを自分自身で理解して製品にフィードバックする。
- 定期的に行動を見直す。朝昼晩、年始年中?年末、1年目3年目5年目。中長期でのビジョンを持つ。
なんというか今時当たり前のことばかりですが、なかなか出来ていません。
こういったことをしっかり意識して「商売」が出来ている人が着実に成果を残しているのかもしれません。今の世界はこの本の中で語られている世界とは違います。
店舗はインターネット上に構築されることも多く、実店舗型でもそのカバーする地理的範囲は非常に広くなりました。1つの商店街にある業種の店舗が複数あるといった時代は終わっていますよね。製品を開発するメーカーではなくて小売店でさえも下手をすると日本全国、世界の競合と戦っていかなければなりません。
そういった中でどうやって、独自の製品の特徴や、そして「心」を上乗せできるのか。要するにどう自分、自社をブランディングするかという事だと思います。
そしてとてもわかりやすい言葉で伝えてくれる
こういった内容をわかりやすい例を交えてわかりやすい言葉で説明しているのですんなりと頭と心に入ってきます。聞き流しながら洗脳されるのもいいかもしれません。机の上においておいて少し悩んだときにめくって読んでみるというのもいいかもしれません。
あ。これブログとかでも一緒かもしれませんね…。
製品を売るのとこういった記事を皆様に読んでもらうためにどうしたらいいかを常に考えて、フィードバックをもらってってまさに同じ。そうかそういう意味では先ほど書きましたが、一番違うのは今の世の中、物を買ってくれる人の表情そのものをみるのが難しいところですね。
誰かがそれでうまくいったからというなかで、アクセス数の稼ぎ方みたいなみんな同じ方向性をたどりがちですが、それは手段の話。まずは光るコンテンツをつくらないといけない事をもう一度この本をよんで考えてみてもいいかもしれないと思います。
なんといっても、楽天で調べてみたら紙の本で523円…。これはもう価格以上の価値がすごいので手許に一冊おいておくのが良さそうです…。