悩む人

audiobook.jpで聴いた本。50冊目。人生で悩むことは古今問わず一緒。そして答えなんて無いんだ。【その悩み、哲学者がすでに答えを出しています】小林昌平 著

本著は現代の人が悩んでいるような内容について過去の哲学者の残した言葉を引用しそれぞれに回答をつけてくれています。「将来が不安」「お金がほしい」「死ぬのが怖い」といったような漠然な悩みへのそれぞれの考え方を提供してくれています。誰もが悩む答えのそれぞれの哲人の答えを知ることで少し心が軽くなるかも知れません。ひいらぎやの答えは、「考えてもしょうが無いから気楽に生きようよ」です。それが難しいんですけど、本著ではそのための方法にも触れられています。

【audiobook.jp】その悩み、哲学者がすでに答えを出しています 著者 小林昌平

過去の哲学者が説いた回答が面白い

何が面白いというと、これはもう月並みな感想で申し訳ない位なのですが「人って昔から悩むことは変わらない」ということです。

先ほどあげたような「将来が不安」「お金がほしい」「死ぬのが怖い」というのもそうですし、本著の冒頭で紹介されている大英博物館の粘土板に刻まれたくさび形文字では、店頭で悪い品物をつかまされた愚痴が書いてあるそうです。

そんな日記が今世までのこるとは書いた人は思っても見なかったと思うのですが、使っているツールなどは信じられないほどの発展をしたとしてもそれを使っている人の考え方や働きようというのはそう変わっていないようです。

本著では、「仕事」「自意識・劣等感」「人間関係」「恋愛・結婚」「人生」「死・病気」と分けてそれぞれに属するよくある悩みについての哲学者の答えをまとめています。

それぞれの哲学者の考え方につながりそうなエピソードを添えて説明がされており、そして、それぞれの代表的な著書が参照されているので、哲学の入門書としても役に立ちそうです。

人のことを考えてもしょうが無い、自分らしく目の前の事に精一杯生きれば良い

総じて、上記のように書いてあるような気がしました。

このブログでは難度も書いていますが、ひいらぎやの考え方としては、この世界で変えられるのは自分だけなので、周りを変えたいとしても自分を変えるしかないということがとても強いです。

今はそういう考え方をしているので、それを都合良く解釈したのだと思います。

ですので、おそらく自分が今この状態だから感じることで、きっと状態が違えば感じ方も異なるのだろうなと思います。

そしてもう一つ、将来の事なんて考えてもしょうが無いよ(訳)ということです。目の前のことに精一杯がんばっていれば将来をつかめるのであって、将来のことを心配しながら生きても何が起こるのかわからないから無駄だ(というと言い過ぎですけど)ということを感じました。

とにかく目の前にあることがうまくいかなければ良い将来につながりません。ただ、その「うまくいく」という方向性は少しだけ将来を考えてそれに従っての「うまい方向」を考えるべきではありますよね。

ただ、結局昔から同じように人が考えてきた事を未だにずっと同じように考えていると言うことは答えなんて無いんです。人が生きているということについても答えはないです。

だからどうするのかというと自分で決めましょう。自分はこのために生きるのだと。

【audiobook.jp】その悩み、哲学者がすでに答えを出しています 著者 小林昌平
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