本書は、仲良くなるためのコミュニケーションを取るための本ではありません。その場をやり過ごすための方法を書いた本です。ひいらぎやはよく「沈黙は敵だ!」というのを昔からよく言ってそう言いながら話題を作りましたが、こんな風にアグレッシブにお話しするような仲が良い人でもなく、本当にその場に居合わせた人との時間を潰すためだけの手法が紹介されています。これは時には非常に重要な技術です。だれでもそんな場面に遭遇したことありますよね!?(笑)
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狙うのはその場を逃げ切る会話
ひいらぎやは会話はそんなに苦手ではないのでとりあえず聴き始めてみたけど、あんまり為にならないなーと最初と思ったりしながら聴いていたのですが、ちょっと聴いている間に気づいたのがこのことでした。
本書では、どうしても避けられない「場」をどう乗り切るかを主題にした本です。ですので、仕事の関係でどうやって親密になって仕事をすすめるのか、とか、異性との関係を縮めよう、とか、そういった頭で読むと、あれれ?ということになると思います。
本書でもあげられているのは、上司と一緒に帰ることになってしまったタクシーの中での話題の作り方や、エレベーターの中での短時間ではあるけれど、無言だとなんとなく気まずいような場をどうやって逃げ切るかです。
基本的には話をつなげるという事が主眼
ですので、深い話題になるとお互いの関係性が崩れてしまう可能性があるので、できるだけ浅く、そして無難な会話の仕方がレクチャーされています。我々がよく使うようなお天気の話はよくないなど、我々の常識を再確認させてくれます。
浅く、会話のラリーが続くように、そして相手の気分を害さないようにというのがポイントですね。
逆に使うと会話を終わらせられる
本書の中で著者も書いているのですが、本書は会話のラリーを続けるための技術を教えてくれていますので、逆の事をするとつまらない(笑)お話が終わり、それでその場を立てるという技術にもなります。
仕事に関係もない話で長時間拘束されたりするとちょっと悲しくなったりしますが、それをどうやって回避するかを本書は説いてくれています。
ひいらぎやからするとこっちはなるほどなと思ったのでした。
相手が会話をしようとしてくれているんだなと言うこともわかる
そしてもうひとつは、「こういうのはうまくない」というユースケースを本書ではあげてくれているのです。よくあるパターンを。そこではっとしたのは、ああ、こういう話題の振り方をしてくる人は僕と会話をしようとおもって、それでもうまくいっていないと思って努力してくれているんだなという点です。
個人的にはこれに気づけた点が一番の収穫だったかもしれません。当たり前ですが、お話しの内容に気をつけると相手の気持ちに気づけるかもしれません。