本著はDaiGo氏が「運」についてまとめているものですが、ここで言う操れる運というのは、くじに当たったとかそういう確率論のものではありません。運が良いと思えるような良い結果を導くために自分自身で種をまいていこうというお話しで、運が良いと思われる人はしっかりそうなるように準備をしているので、みんなそうしようよというお話しですね。自身で可能性を広げていくのです。
【audiobook.jp】 運は操れる 望みどおりの人生を実現する最強の法則 著者 メンタリストDaiGo |
「運」を操る3つの方法
良い事が可能性を高めるためには何をすべきでしょうか。それは以下の3つだとしています。
- 不安に強くなる
- 試行回数を増やす
- 気づく力を鍛える
どうしてもあるアーティストのライブに行きたい人はどうすれば良いでしょうか。Aさんは、一人一口しか参加出来ない抽選に申し込んで後は祈って待っています。Bさんは、知人にもお願いして複数口の申し込みを行いました。
これは本著での例ですが、当然Bさんの方が確率としては何倍もチケットの入手可能性が上がります。そして、それだけではありません。いろんな人に好きなアーティストのことを話し、そしてライブに行きたいのだと伝えていることにもなるので、チケットが余った人が譲ってくれるかも知れません。
冒頭に書きましたが、一人一口ずつの抽選に申し込んだだけではただの確率論の話ですが、Bさんのように行動すると、抽選に当たる確率をあげていますが、それだけではなく別の角度からもチケット入手の可能性を広げていることになります。このように準備を確りしていきましょうというのが本著での議論です。
では、先ほどあげた3つの内容はどういった意味でしょうか。
1つ目の意図はまず行動をしなければなにも起きないことの打開です。人は不安になるとなかなか新しいことが出来なかったりします。ですので、自分の中の不安や焦り、恐怖などといった悪い感情をできるだけクリアし、楽観的に物事に当たるべきだとしています。
そして2つ目。これは先ほどの例で出てきた申し込みの口数の話ですが、下手な鉄砲も数打ちゃ当たるという話です。確率をあげるためには、たくさん弾を撃たなければいけない。ですので、良い結果をもたらすようなことを積極的にすすめましょうということ。
3つ目は、チャンスも気づかなければ意味がありません。幸運の女神には前髪しかないという話は良くされますが、そもそも幸運の女神がこちらに向かってきていることに気づかなければ意味がありません。ですのでまずはチャンスに気づくことが大切です。
この3つを強化する方法論も解説
そして本著では、この前提を置いた上で、具体的にどうしたらよいかということをまとめています。
昔twitterで流行った気がしますがThree Good Thingsといって、一日にあった良いことを一日の終わりに3つ見つけてみるということで、ポジティブな感情を自身に刻んだり、ニュースなどで情報をあつめ他人の失敗したことをノートに書き留めておき、同じ轍を踏まないようにすること、そして、日常の「冒険」をしてみて良かったことを書き留めておくなどです。
上に上げたのは本当に一部だけですが、DaiGo氏のすごいところは、論文や調査の事例をしっかり引用して、学術的な論拠を明確にしているところですね。非常に納得感が高いですし、勉強されているのだなというのが伝わってきます。
本著で説明されていることの実践で人生が楽になりそう
この本では「運を操る」ための本として銘打っていますが、不安をなくすということだけでも人の人生にとって非常に大きなメリットがあります。その他の2つの項目についても単体で身につけたとしても非常に大きい。ここで書かれている方法は、先ほどあげたことよりももっと具体的でスキルとして身につくようなこともありますので、出来たら良いのだろうなと思います。
実はひいらぎやはDaiGo氏の著書を読む(聴いたのですが)のは初めてで、YouTubeでの炎上騒ぎのあとという時代への乗り遅れ感もあり、すこし偏見を持っていたように思います。書籍を読むことで非常に好感を持ちました。あの一件はあの一件としてしっかり反省と修正をしていただき、こういった本をもっと出してほしいですね。
他にもたくさん本を出されているようですので読んで/聴いて見たいと思います。
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