出張はうらやましいもの?出張の移動時間を活用する。

古い非公開のブログをさがしていたら懐かしいものがでてきました。コロナを経て考え方は少し変わった間はありますが、今は移動時間でも会議というのが増えてきましたね。人の脳が処理する情報量が莫大に増えて行っているという話は昔から聞きますが、どこで限界が来るのでしょうか。

以下当時の文章です。

ひいらぎやは実は北陸のある都市に住んでいます。都内への出張は月数度、海外への出張も年間に何度かあります。そういう話をすると、というかひいらぎやのFacebookやInstagramを見た知人からはよくうらやましがられます。出張っていいものでしょうか?

昔は楽しいものだと思っていた

出張ではなくて、旅行と思えばもちろん楽しく、新しい土地に足を踏み入れられるというところも非常に刺激になります。スマートフォンが普及する前は、事前にたくさんしらべて、移動手段やホテルと打ち合わせ会場の位置関係、そしてどのようにしたら少しでも現地のおいしいものや観光地を巡ることができるかなど考えながらとても時間を使ってそして、実際に行ってからトラブルにまきこまれながら楽しんでいました。

ところがそのうちだんだんそうでは無くなってきました。

移動はコストなのか

どうしても移動には時間がかかります。前述の通り、初めて行く場所であれば事前にいろいろと調べなければいけません。今時はスマートフォンを使えばその場で地図と経路をしらべてなんていうこともできますが、それでも全く事前準備無しでいけるわけではありません。

職種によっては、出張中だろうがそうでなかろうが同じように業務がはいることもあります。ひいらぎやもメールを常に読まなければいけないですし、出張中だからと言ってやらなくていいということはあまりありません。

とすると、通常の出勤時間以上に移動に時間がかかったり、仕事をする時間帯が読めなかったり、まとまった時間がとれなかったりすると仕事がたまっていって、観光どころでは無くなってきます。もちろんこれも初めて行くしかも自分が行きたいところであればわくわくしながら無理をするのですが、出張先は得てして固定されがちです。だんだん時間がかかるだけでしんどく感じてきます。

北陸から都内への移動を考えるとやはり今は北陸新幹線が楽です。とはいえ、携帯電話の電波が全区間は到底はいらなかったり、新幹線の時間にしばられて自由には移動出来なかったりとやはりそれなりに制約はあります。もちろん飛行機を気合いで使っていた頃と比べればずいぶん自由度は拡がったのですが。

携帯がつながらなくて連絡が取れないという状況をメリットと見る

インターネットに外出先から簡単に接続ができるようになってきたころ(AirH”とかありましたね)、それまでは今で言うノマド的に外で業務をしようとすれば実はそれで、ある程度仕事のメールを見る事から逃げられました。メールを見ること自体がいやというわけでは無くて、メールによって自分が今やっていた仕事を中断させられることを回避出来たのです。本来メールはいつ読まれるかわからないものなのですが、下手をすると今メールしたんだけど読んだ?とかいう電話とかオンラインメッセージが入ってきます。どうしても仕事に割り込みを入れざるを得なくなってしまうのです。そこでオフラインになることがとても大事な頃がありました。

今時はあえて電波があるところを探しますが、電波がないのが当たり前のころには逆に電波が無いことを盾にして割り込みから逃げていた頃がありました。合宿とか言って少し離れた安い民宿などにみんなで集まって集中的に仕事をするなんてこともしていたのですが、最近はどこに行ってもメールを読んだり、携帯電話で呼ばれるようになってしまったので、良くなったのか、悪くなったのか…。

少し話がそれましたが、何が言いたいかというと「移動中は連絡がとれなくてあたりまえ」と思われていることは実はメリットではないかと思うわけです。その時間をまとまった時間と捉えてどのように時間を活用するかです。

有効に時間を使うための一要素とする

常にネットワークにつながっているというのは便利なことです。でもずっとそうだと何らかの割り込みで、まとまった時間がとれないと言ったことがあります。自分の時間を自分で管理出来ないというのはなんとも不幸です。そこで、移動時間ということを逆手にとってそこでオフラインでまとめて資料や本を読むInputの時間や、資料を作る、説明の仕方を考えると言ったOutputのための時間とするとよいのではないでしょうか。

もちろん一般の業務の時間にそれができればいいのですが、なかなかそうでは無かったり、実は環境が変わると仕事が一気に進むなんて事もあります。ひいらぎやも一時期電車の中では強烈に資料の作成が進むと思っていた時期もあり、そういうチャンスを探して仕事をしていました。

出張に限らずデメリットをメリットに

ここで出張をデメリットと書いてしまいましたが、言いたいことはそうではなくて、業務のメリハリをつけるために、少し違うシチュエーションをうまく活用することが出来れば、仕事の進み具合や、そもそものアイデアの創出に大きな影響があると思っています。

少し散歩をしてみるだとか、いつも行かないおしゃれなカフェで考え事をしてみるなんてことをするとまさに気分が転換して、違う考えが浮かぶかも知れません。

(この記事は2018年9月に公開したものを改変したものです)

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