その立ち位置がずっと安全とは限らない。変わり続けていくという行動力。

先日ちょっとした打ち合わせ、そしてそんなに頻度が高くない打ち合わせの場で、我々としてはそろそろこの打ち合わせは無くてもいいんじゃないかと思いながら、「次回はどうしましょうか」と切り出しました。そこで先方は、「そうだねぇ、そうしたらとりあえず半年後にやろうか」と回答されたのでした。

当初必要だった打ち合わせでももちろん寿命がある

この打ち合わせの場はもちろん必要があって作ったものです。当初はある程度の頻度で打ち合わせの場を持つ必要があり、それなりに進捗を確認していました。それが、今は状況が変わり、その頃ほどの頻度でのアップデートの共有が必要なくなり言ってみればある種の安定状態にあると言うことです。このような場合に定期的な打ち合わせの場は必要でしょうか。

もちろんまた状況が変わって安定状態だったものが不安定になるかもしれません。その時には一定の頻度での打ち合わせが必要になってくるかも知れません。ですが現時点で、半年後というあやふやなタイミングでの打ち合わせを設定する必要があるでしょうか。答えは否です。

冒頭の会話につづけて先方はこう言いました「もちろん状況が変わったらもっと近いタイミングで調整しましょう」。それであれば「状況が変わる」というトリガーを受けて別途日程調整が走るのです。また半年後という日程も今から決定してもどうせこのような優先度の低い打ち合わせは、何かしら動かせない別の打ち合わせにどかされてしまいます。すなわち半年後くらいに一から打ち合わせの日程を調整するという運びになるのです。とするならば、状況が変わった時だけ打ち合わせを行えばいいのです。だって、半年後に状況が変わっていないのであれば、どうせ今回と同じように、「状況は変わっていませんね」、「対応はこのままいきましょう」そして「次回は半年後に」という打ち合わせの場が持たれるだけなのですから。

常に変わることを考える

以前、人間は変わることが死ぬほど怖いというエントリを書きました。

この打ち合わせは当初現状を打破し、新しいステップに上るために設定した場だったのです。しかし状況が変わってきて打ち合わせの性質が変わってきたのです。この打ち合わせ自体も変化を求めて設定されたものですが、一度変化をしたからそこで止まっていいということはありません。それをさらに変化させていかなければならない。

思い切ってやめるという選択肢もあるし、そもそも現状が安定しているからそのままで良いというとそんなことはありません、もっと上を目指すためにはこの状態自体を変化させて行かなければいけない、だとしたらそのような打ち合わせの場として改装するという手もあるのです。

日本人は特に一度設定したものごとを変えたがりません。役所などでは、2年で担当者が変わったりするので、前任が進めた仕事を0にすると前任の能力がなかったということになるので絶対にやめられないなんて無駄な事もあったりしますがこれは特殊な例。ともあれ、状況が変わればやれることも変わるはず。前任がどうのこうのとかではないし、自分がやったことだとしても、当然今、現在に合うかどうかは別。その時に合っていたことだって合わなくなってくるのです。

変化せずにずっと同じ状況で耐え忍んでいく姿が頑健と見なされがちですが、変化に応じてバッサリと別のステップへ移動することができる人や組織が本来の頑健性を兼ね備えているのです。

(本記事は2018年10月19日 4:11 PMに公開したものを改変した物です)

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