Say "NO"

断る勇気。丁度良い自分のボーダーを見つける。

日々、色々な人からお誘いや依頼事を受けながら人間は生きています。どうやってそれを取捨選択すると良いのでしょうか。

断らないという選択

しばらく前まで、ひいらぎやは何でもとにかく断らないというポリシーですべてを進めるようにしてきました。飲み会のお誘いからお仕事の依頼まで、もちろん先約があったり物理的な理由でできないということはあるのですが、できるだけ相手の心を汲んで、自分のリソースをできるだけ少なく使いながらも依頼を受けるということを第一に考えていました。

これによって何が起こったかというと、人脈はとても増えました。飲みに行くだとか、何かしらのイベントに一緒に行く友達がいけなくなったから一緒に行ってほしいだとか、動員がかかっていて頭数が必要だからとかというときに参加すると、それまであったことが無かった人、さらにいうと、普段は出会えないだろう人たちに会うことができたりもします。それは、仕事の分野的にいって会うことがないということだったり、普通はお会いすることができない人だったりと色々です。さらにいうと、困ったとき、いざというときに依頼をされることも増え、普段は経験出来ないような場所に足を踏み入れたりと言うこともありました。

さて、これは良いことでしょうか。この状況は、よく言うと頼られる存在であり、悪く言うと都合よく使われるという存在になっているのです。

フェーズと使い方

物事は悪く考えると無限に悪くなるので、そこまで深く考えるつもりはないのですが、ひいらぎやとして上記の状況は良かったかと考えているかというと現時点ではYesです。よかった。はい。ただ今後もそうするかというと場合によってです。

どういうことかというと、何を目指すにも最初は0です。その時点ではもうどんなリソースでもほしい。だから人脈だろうと経験だろうと雑食性だとおもってなんでも口に入れてみると言うことは大事だったと思っています。一言で言うときれい事ですが、世界が拡がったのです。良いこともありましたし、そうでないこともあったのです。でも、良いことも悪いことも今の自分の経験値になっているので、良いことだったのです。そもそもひいらぎやは精神的におかしいのかも知れませんが、あまり「いやだ」と思うことがありません。何も考えていないだけかも知れませんが、とりあえず受け入れる能力がある、もしくは鈍感なのかもしれません。

とはいえ、最近いい年になってきて、仕事上でもそもそも日常の業務量が増えてきて、体力的にも時間的にもいろいろと厳しくなってきました。そういう中で、ではどうするかです。まぁここから先は当たり前なのですが、優先順位をつけて対応するということにつきます。

そう、これまでのフェーズではとりあえず何でも食べて色々な栄養、いえ、ここでは色々な毒も少しずつ食べて、抗体を作る作業を続けてきたのです。ここからは、この抗体を活用しつつ、自身が望むところに上っていかなければいけないと考えています。

優先順位をしっかりつける

というわけで優先順位です。当たり前です。ただ、ひいらぎやは基本的にはこれまで経験したことが無い「毒」なのかどうかもわからないものは積極的に食べるという意味で優先順位は一番上にしています。やったことが無いことをやることが一番。経験上自分が楽しいだとか明らかにお金になるということではなくやったことが無いことを一番にするのです。

さて、優先順位と言うことは相対的な考え方です。何と比べているのでしょうか。そう、基本的に何と比べるのかをいつでも持っておくのが大事です。具体的に。ひいらぎやがこのブログを始めた理由の一つでもあるのですが、なんでも引き受けているとひっきりなしに予定が埋まっていきます。仕事で平日の昼は埋まっているとして、平日の夜、休日、全部埋まっていきます実際。そうすると一人で物事を考える時間がない。もっと生活感のある話をすると掃除・洗濯ができないなど実際に生活に困るようなことが出てきたのです。

そういったことをするのにどれくらい時間がかかるのか、いつやるのか、どれくらいやりたいのかというあたりをしっかり数字として持って死守していくことが大事です。自分で定義したそれらの内容の境界線をしっかり引いて、その内側は必ず守るようにすることで、個としての自分らしさを形成する時間を確保するのです。

特にプライベートではそういう理由があればとても断りやすいです。こう言うポリシーだからということだけでいいですよね。

(この記事は2018年10月8日 10:11 AMに投稿したものに加筆・修正したものです)

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